日替わりの希少部位と厚切り上ハラミが並ぶカウンター
焼肉ホルモンひらいの仕入れは、市場からの直送が基本になっている。和牛・ホルモンともに毎朝の目利きで選ばれた素材だけがその日の営業に回り、鮮度についてはかなり厳格に管理されている印象を受けた。日によって並ぶ部位が変わるため、常連客でも「今日は何があるか」を楽しみに足を運ぶケースが多いという。厚切りの上ハラミは看板メニューで、柔らかさとボリュームを兼ね備えた一皿に仕上がっている。
「週替わりメニューが毎回違うから飽きない」「ホルモンの鮮度が段違い」といった声がSNS上でも散見される。希少部位は数量限定で提供されるため、早い時間帯に売り切れることも珍しくないようだ。平井エリアでこの回転の速さと品揃えを維持している店は、そう多くはない。来店のたびにラインナップが入れ替わる仕組み自体が、リピーターを生む原動力になっている。
備長炭の遠赤外線が引き出す表面の香ばしさと内側の肉汁
焼肉ホルモンひらいでは備長炭を使った炭火焼きにこだわっており、ガス火とは異なる高温の遠赤外線で肉の表面を一気に焼き固める。内部には熱がゆっくり届くため、脂の旨味が閉じ込められたまま仕上がる。炭の状態はスタッフが常に目を配り、火力のムラが出ないよう調整を続けている。焼き加減に迷ったときには気軽に声をかければ、部位ごとの食べ方を教えてもらえる。
個人的には、炭火で焼いたホルモンの表面がパリッと弾ける瞬間が一番印象的だった。肉が網に載った途端に立ち上る煙と音は、目の前で調理する炭火焼きならではの臨場感がある。江戸川区平井という住宅街の中で、この焼き上がりを味わえる距離感はなかなか貴重だ。備長炭のコンディション次第で微妙に変わる火の通り方も、毎回の食事に小さな変化を加えている。
肉刺し・自家製タレ・ドリンクまで揃う一軒完結型の食卓
前菜に肉刺しをつまみながらビールを開け、焼肉へ移ってハイボールに切り替え、シメまで一通り楽しめる構成が組まれている。ドリンクはサワーやグラスワインまで幅があり、居酒屋使いとしても十分に機能する。自家製タレと塩ダレの二本立てで同じ部位を食べ比べられるのも、焼肉ホルモンひらいらしい工夫だろう。コストパフォーマンスを意識した価格帯で、定番から希少部位まで一通り網羅している。
たとえば仕事帰りにカウンターでサッと2〜3皿頼んで、ハイボール片手に30分ほどで切り上げるような使い方をしている常連もいるらしい。一方で、テーブル席を囲んで家族連れがゆっくり過ごしている光景も見られる。一品料理の種類が多いぶん、焼肉だけに偏らない注文の幅が生まれている。タレの味付けは試行錯誤を重ねたもので、素材本来の風味を消さない控えめな設計になっている。
JR平井駅徒歩2分、カウンターからテーブルまで対応する間口の広さ
JR総武線平井駅の北口を出て徒歩約2分。営業は17時から23時までで、ラストオーダーにも比較的ゆとりがある。平日の仕事終わりにも寄りやすい時間設定で、週末は予約を入れておくほうが確実だという声も聞かれる。カウンター席は一人客やカップルに向いており、テーブル席では子連れ家庭への配慮も行き届いている。
スタッフの採用ではピアスや髪色を自由にしており、無料のまかないや昇給制度も用意されている。大学生からフリーターまで多様な人材が働いている職場環境は、接客の雰囲気にも反映されているように感じる。堅すぎず、かといって雑でもない距離感が店全体のトーンをつくっている。「子どもを連れていっても気を遣わなくていい」という口コミが複数見られる点は、ファミリー層にとって心強い判断材料になるはずだ。


