旬の素材を、毎週新しいデリとして皿に変換する
長野県産食材を使い、添加物を極力排した調理で週ごとにデリのラインナップを更新するのがkioku cafeの軸にある仕事だ。旬の野菜や果物が持つ香りや甘みを最大限に引き出す手づくりデリは、毎週微妙に顔を変えながら常連客の食卓に変化をもたらしている。「毎週違うものが並んでいて、季節の変わり目を食べ物で感じられる」という利用者の声が、このスタイルの魅力を言い表している。
代表の保科達彦氏は栄養士と調理師の資格を持ち、現在も東京の調理師専門学校で栄養学の非常勤講師を兼任している。食の専門家が週ごとに手を動かして作り続けるデリというのは、長野駅東口周辺でも珍しい存在だろう。
一人でも、友人とでも、どちらも歓迎するくつろぎの場
おひとり様ランチから女子会まで受け入れるアットホームな空間は、「気取ったカフェではなく、まるでご自宅にいるようにくつろいでいただける場所」という保科氏の言葉がそのまま実現されている。週替わりのデリを好みで組み合わせて選ぶランチは、量の多少も食材の組み合わせも利用者に委ねられており、自分だけのプレートを作る楽しさがある。
個人的には、選ぶ行為そのものを食事の一部として設計している点が、このカフェの空気感を独特にしていると感じた。社会人のランチ利用でも気兼ねなく入れるとの声が多く、日常使いのカフェとして機能している。
信州の旬の食材を使ったスイーツと焼き菓子
長野県産の旬の食材を中心に、素材の風味を大切にしたスイーツと焼き菓子が手づくりで用意されている。食事と同じく添加物を排して素材本来の味を引き出したスイーツは、甘みが強すぎず食後のデザートとして自然な流れで頼みやすい。焼き菓子はテイクアウト対応で、手土産として持ち帰るパターンも多いようだ。
全メニューのテイクアウトが可能で、店内飲食と同じ価格での対応。クレジットカードとPayPayなどQRコード決済も利用でき、手ぶらで来店しても会計に困らない。
記憶に残るお店を目指して、長野東口に根を張る
「キオクカフェ」という店名の由来は、日常の食事に発見があり、それが人々の記憶として積み重なるようにという保科氏の思いにある。地元密着という方針のもと、コラムや定期ブログでは栄養学にまつわる知識や日々のメニュー情報を発信し続けている。長野市大字鶴賀545-1のラトナ東口ビル2階、営業時間は10:30〜18:30で日・月・火曜が定休日。
バス停の七瀬停留所が徒歩3分ほど、周辺にはコインパーキングもある。Instagramでは最新のメニューや店内の様子をこまめに発信しており、初めての来店前に雰囲気を確かめることもできる。


