沖縄の冬から春へ、宜野座村で味わう摘み取りいちご
毎年1月上旬から5月頃にかけて、沖縄県宜野座村でいちご狩りを楽しめる農園がかふうイチゴ園である。宜野座道の駅から車でおよそ5分という立地で、観光の途中にも立ち寄りやすい。40分食べ放題の料金は大人2,500円、小学生と75歳以上が2,000円、2歳から未就学児は1,500円に設定されている。営業時間は10時から15時、月曜と金曜が定休日という運営スケジュールで回している。
個人的には、年齢層ごとに細かく料金が分かれている点が印象的だった。三世代での来園を想定した設計だと感じる利用者も多いようで、家族連れの姿が目立つ農園である。所在地は宜野座村宜野座1641番地、カーナビで迷わずたどり着ける場所にある。駐車スペースも用意されており、レンタカー利用の観光客にも負担が少ない。
よつぼし・かおりの・すず・はるひを一度に味わう贅沢
かふうイチゴ園が栽培しているのは、よつぼし・かおりの・すず・はるひを含む4品種以上。品種ごとに甘さの質や香りの立ち方がまるで異なるため、同じ「いちご」でも口に入れるたびに印象が変わる。食べ比べを目的にリピートする来園者がいるという話もうなずける。練乳は持ち込み可で、園内販売も行っている。
高設栽培方式を取り入れているため、いちごの実がちょうど大人の腰から胸あたりの高さに実っている。しゃがまずに摘み取れるこの仕組みは、小さな子どもが自分の手で収穫する場面にもちょうどよい。車椅子の方や足腰に不安のある高齢者でも参加しやすいと感じる声が目立つ。ベビーカーを押しながら通路を歩ける程度の幅も確保されている。
2年間の研修が支える栽培への真剣さ
開園に至るまで、かふうイチゴ園の園主は約2年にわたる研修期間を経ている。いちごの栽培は毎年3月から約9カ月間続き、苗の管理や土壌のコンディション調整に膨大な手間がかかる。シーズン中に来園者が口にする一粒一粒は、その長い準備期間の先にある。「おいしいいちごを食べてほしい」という園主の思いが、栽培の全工程を貫いている。
収穫期を迎えた園内では、食べ放題コースと摘み取り体験の両方が用意されている。食べ放題は時間内に好きなだけ味わえる形式で、摘み取りは持ち帰り用に量り売りされる仕組み。沖縄県内でいちご狩りができる農園自体が限られているため、地元の家庭が毎シーズン訪れるケースも珍しくない。
完全予約制だからこそ成り立つ、ゆったりした時間
かふうイチゴ園は完全予約制を敷いており、Webカレンダーから事前に枠を押さえる必要がある。予約なしで訪れても、収穫状況や来園者数によっては入園を断られる場合がある。前日までのキャンセル対応をお願いするルールも設けられ、当日の急なキャンセルによる空きロスを防いでいる。
こうした運用のおかげで、園内が混み合いすぎず一組ごとにゆっくり過ごせるという声が聞かれる。摘み取りの最中にほかの来園者と肩がぶつかるようなこともなく、写真撮影もしやすい。小さな農園だからこそ予約管理を徹底できる面はあるが、その分だけ一回の来園体験に密度が生まれている。


